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傷んだ髪にヘアカラーやパーマをするには処理剤が必要!?

      2017/08/04

傷んだ髪にヘアカラーやパーマをするには処理剤が必要!?

今回は一般の方には聞き慣れないかもしれませんが『処理剤』についてテーマにしたいと思います。

この処理剤とは、傷んだ髪にヘアカラーやパーマをするために必要な髪への栄養みたいなものです。

一昔前の美容業界は、傷んだ髪にヘアカラーやパーマをする時にとりあえず「ケラチン」と「コラーゲン」を使っておけばいいみたいな感覚がありました。

処理剤に必要不可欠な機能や効果はどういったものがあるのか?をまとめてみました。


傷んだ髪には処理剤が必要!

新生部~中間毛先のダメージレベルが様々な毛髪に対して、ヘアカラーやパーマなどの薬剤の反応を均一にすることで薬剤の過剰反応を防ぐ。(保護、減力作用)

その結果、ヘアカラーならムラ染めを軽減し、パーマならウェーブのダレを軽減します。

処理剤の種類

ダメージには様々な種類があり、毛髪のダメージ部のppt分解穴(ボイド)のサイズも様々です。

その分解穴を埋めていくのが補修ですが、分解穴のサイズに合わせて分子量が小さいものから入れ込んでいくと効果的です。

従来では、低分子コラーゲンなどから徐々に高分子のケラチンなどを順番に入れていく工程でした。

最近の処理剤はオールインワンタイプと言って、低分子~高分子までひと通りの分子量のpptが配合されているため、一回の塗布で済ませることが出来るタイプが主流になってきています。

低分子や高分子など、言葉からの先入観がありますが、実際は分子量10000といっても目に見えるレベルでは到底ないので分かりづらいですよね。

施術別の最適な処理剤

基本的には処理剤であればどういう成分を使用したとしても、結果的にはアミノ酸、ppt、タンパク質の補修でしかなく、さほど仕上がりに影響は出ません。

ヘアカラー ⇒ ppt、CMC

カラー剤のダメージにはCMCが効果的に働きます。

パーマ/縮毛矯正 ⇒ ppt、ケラチン

パーマなどの還元剤の薬剤の場合は、髪のシスチン結合を強固にします。

そして仕上がりのダレを抑制し、リッジや弾力を持たせるために、シスチンを豊富に含む『ケラチン』を補うと効果的です。


前処理剤

中間毛先の処理

中間毛先の毛髪内部の補修をすることで、新生部と中間毛先の毛髪のコンディションを均一にし、薬剤の過剰反応を防ぎます。

減力効果

中間から毛先のダメージ毛に、ヘアカラーやパーマなどの薬剤が過剰反応しないようにブレーキ剤として。

主に油分による保護効果があります。

コーミングのしやすさ

特に傷んだ髪は施術でひっかかりが多く、無理に引っ張ると髪にさらにダメージを与えてしまうためノンテンションでコーミングしやすいものが良いです。

 中間処理剤(パーマのみ)

残留アルカリの除去

パーマ施術における中間酸リンスとして。

その後に塗布する2剤(ブロム酸タイプ)はpHが酸性領域で活性化されるため、1剤塗布後のアルカリに傾いた状態では2剤の酸化が進みにくく、残留したアルカリを中和除去する必要があります。

毛髪内部補修

中間水洗後の毛髪はアルカリに傾いていて膨潤しているため、そのタイミングでアミノ酸やpptを補いやすいもの。

残臭軽減

パーマ施術後は髪が濡れると還元剤の臭いが復活してしまうため、お客様が気にならないぐらいまで軽減可能なもの。

パーマ1液の還元剤が毛髪のシスティンと結合してしまい、毛髪内部に残留するためと言われています。

後処理剤

残留アルカリの除去

ヘアカラーやパーマなどの薬剤施術後は、例え中間処理をしたとしても一度で酸性に戻し切れていないためアフターケアとして必要。

カラーケア用シャンプーは主に残留アルカリのバッファー作用の成分が入っています。

残留過酸化水素の除去

賛否両論ありますが、残留過酸化水素の除去。通常は空気酸化するため、必要ないとの声も。

毛髪内部外部補修

ヘアカラーやパーマ施術において毛髪が失ったタンパク質を補修し、毛髪の手触りやツヤなどの質感も向上するもの(トリートメント効果が高いものが良い)。

施術における必要な機能というのはだいたいこれぐらいかと思います。

処理剤としての機能のある成分『CMC』についても説明したいと思います。

CMC(Cell Membrane Complex:細胞膜複合体)

CMCは主にキューティクル領域とコルテックス領域に存在します。

コルテックスとコルテックス、コルテックスとキューティクル、キューティクルとキューティクルの3種類あり、それぞれを接着する役目があります。

水や皮脂、薬剤の通り道と言われ、毛髪内の水分を調節する役目があります。

根元から毛先まで、表面から内側まで、血管のように貫通していて、水以外のその他の薬剤や物質も運搬する経路となっています。

毛髪全体の3%しか存在せず、そのうち構成成分は、タンパク質47%、脂質53%になっています。

その中で脂質は細胞間脂質と呼ばれ、セラミド、コレステロール、18-MEA などから成り立っており互いに規則正しく並びラメラ構造を形成しています。

CMC脂質(細胞間脂質)

セラミドと呼ばれる天然の界面活性剤や、水に馴染む部分をもつ極性脂質(コレステロールや脂肪酸)などの、熱で溶けて冷やすと固まるタイプの脂から出来ています。

処理剤やトリートメントに入っているCMCって何の成分?

CMCを人為的につくることは出来ないため、あくまでCMC疑似体成分として、セラミドやコレステロール、脂肪酸が入っています。脂肪酸なので基本的には油分と考えていいです。

まとめ

いかがでしたか?これでもう処理剤やCMCは完璧ですね。人間にも血管が通っていてそれが栄養のベースになっているように、髪にも血管のようなCMCが通っていて栄養になるのです。






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