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カラーリングのトーンダウンと補色の理論をマスターしよう!

      2017/08/04

カラーリングのトーンダウンと補色の理論をマスターしよう!

トーンダウンで注意すること

ヘアカラーにおいて、色を入れて今の状態より全体的に暗くすることをトーンダウンと言います。

トーンダウンはとても難しい技術のひとつですが、ポイントを抑えることでミスなく施術することができます。

ポイントとしてはアンダーカラー(前回のカラー)やアンダートーン(髪のメラニン色)を調整し、必要に応じて補色を使用します。

トーンダウンする明度差が特に大きい場合は、2プロセスでのピグメンテーションまたは5トーン以下の染料の濃いグレイカラー(白髪染め)で対応をします。

  • 既染部に最終希望明度のナチュラル系薬剤を塗布し、一度流してから通常通りのトーンダウンを施術。
  • 新生部、既染部ともにグレイで施術。(新生部が黒髪ベースの場合は、新生部は1トーン上の薬剤を使用)

放置時間、塗布量、色味、髪のダメージレベルによっても1~2トーンほど差が出ますので調整が必要です。


トーンダウンしやすい色(暗く見えやすい)

⇒ アッシュ、ラベンダー、バイオレットなどの青の混色

トーンダウンしにくい色(明るく見えやすい)

⇒ ゴールド、オレンジなどの黄の混色

色には強弱があり、青が一番強く黄色が一番弱い。

青 > 赤 >黄

例えば純粋な青と黄色を1:1で薬剤を混ぜた場合、単純に緑にならずに青がかった緑といった感じになります。

グレイカラーによるトーンダウンのポイント

希望色と既染部の明度差が0~2レベルの場合

⇒新生部と時間差をつけて残液塗布

希望色と既染部の明度差が3~4レベルの場合

⇒新生部塗布後すぐに、残液または新しい薬剤を塗布

希望色と既染部の明度差が5レベル以上の場合

⇒新生部塗布後すぐに、希望色より1~2トーン下げた薬剤を塗布

ファッショングレイカラー

白髪染めとお洒落めの中間的位置付けのヘアカラー。

具体的には、白髪染めでも明るさと彩度を求める方や、白髪が少ない方(~10%程度)が対象。最近ではファッショングレイとしてのカラー剤も発売されています。


補色について

補色とは互いに打ち消しあう色味(反対色)を指します。

反対色同士が同じ割合(色の強さ)で重なることにより、色味自体はくすんだ灰色になります。

くすんだ灰色が髪のアンダートーンに重なるため、結果的には明度と彩度が下がった『くすんだブラウン』となります。

これを利用して、色味を抑える場合に使用します。

  • 青 ⇔ オレンジ
  • 赤 ⇔ 緑
  • 黄色 ⇔ 紫

補色の使用タイミングは、リフトアップ時のメラニン補正(赤、黄)や、トーンダウン時のアンダートーンの補正(くすみ過ぎないようにメラニンの赤みを補う)等に使用します。

ほかにも、カラーチェンジする場合にも使用します。(暖色⇔寒色)

  • メラニンの赤みが特に出やすいお客様に緑の薬剤を混合して赤みを抑える。
  • 現在のアンダートーンが14レベルの黄系からトーンダウンする場合は、紫系の薬剤を混合して黄色味を抑える。
  • 現在のアンダートーンが14レベルの黄系で、自然なアッシュにトーンダウンする場合はアッシュでくすみ過ぎないようにオレンジなど自然なメラニン色を混合する。

アクセントカラーについて

色味を強調したい場合や抑えたい場合、補色などに使用。配合量の目安 ⇒ 10%~100%

  • ベージュに少し黄色をプラスしたい場合、ベージュに黄色系薬剤を20%混合する。
  • 彩度を少し抑えたい場合は、アッシュや灰色などの無彩色を混合する。
  • 14レベルのブリーチ毛をヴィヴィッドなピンクにしたい場合、ダブルカラーでアクセント色を単品で使用する。

前回の染料が残っている既染毛は、脱染しないとリフトアップ出来ない

普段から白髪染めをしているお客様を今回は全体的に明るくしたい場合、中間~毛先に染料が残っているとリフトアップが出来ないため、脱染が必要です。

グレイカラーなどで前回の染料が中間~毛先に残っている場合、それ以上に明るくしたい場合はパウダーブリーチもしくはライトナー(クリームタイプのブリーチ剤)を使用することによりリフトアップ出来ます。

脱染時の注意点

  • 5トーン以下で暗く染まっている場合はパウダーブリーチを数回使用しないと明るく出来ないことがあります。
  • 逆に染料が残っていない場合はパウダーブリーチを使用すると一気に13レベル程度までリフトアップしてしまうため注意が必要です。見極めとしては、白髪の部分の褪色度合いで判断するか、髪の内側(ネープなど)の見えにくい所に少量塗布して判断する方法があります。

ワンプロセスで出来る脱染のプロセス例

前回のアンダーカラーが6トーンで残っていて、今回は全体的に8トーンを希望する場合。

⇒ 新生部に希望の8トーン薬剤を塗布。放置中に既染部にライトナー(ox6%、2倍)を塗布。

既染部を確認しながら2~3明度程度リフトアップしたところで、既染部に残液を重ねて塗布。








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