かさぶたがある!?頭皮に湿疹やニキビができる原因と対処法
2017/09/26
気付けば頭皮にかさぶたができている…そんな経験はありませんか?実は頭皮にもかさぶたはでき、一回できると治りにくいという特徴があります。
頭皮トラブルにはフケやかゆみなどの代表的なものもありますが、湿疹やニキビなどの傷痕から出来るかさぶたも少なくありません。
いつも通りお風呂に入ってシャンプーをしていたら、『痛っ!なんか引っかかった…?』と思ったら何らかのできものだったりして気付くことがありますよね。頭皮ニキビだったりするとかなり痛いです。
勢い余ってツメが引っかかると出血することもあり、私はよくやってしまいます。
一般的にお肌にトラブルが起こりやすい人は頭皮にも起こりやすいと言われています。これは頭も肌も同じ皮膚なので当然のことですよね。
今回は、そんな頭皮の湿疹やニキビなどの原因と対処法をご紹介したいと思います。
頭皮湿疹や頭皮ニキビの原因
湿疹というのはいわゆる皮膚炎のことを指すのですが、なぜ頭皮に皮膚炎ができてしまうのかを説明します。
頭皮の湿疹・皮膚炎の原因に繋がりやすい地肌タイプは、主に3種類あります。
ここではまず自分の地肌がどのタイプなのかを把握してみましょう。それによってどのように対処していけばいいのかが判断できます。
脂漏性皮膚炎(脂性頭皮)
これはニキビの原因と似ていて、脂性の肌の人がなりやすい湿疹(皮膚炎)です。
基本的には男性に多いのですが皮脂の過剰分泌によるのが直接的な原因で、それは男性ホルモンや体質などが影響します。
AGAという男性型脱毛症になりやすい人も皮脂の過剰分泌が多く見られます。とくに顔のおでこや鼻付近から皮脂が分泌しやすいという特徴があります。
自分の頭皮が脂性なのかどうか分からない人は、以下を参考に判断してみて下さい。
- 頭皮のベタ付きを感じる。
- 地肌に赤みやニキビができやすい。
- 湿った大きなフケが出る。
- かゆみが出やすい。
- 臭いが気になる。
他にも、一概には言えませんが、耳あかが湿っている人は脂漏性の可能性が高いとも言われています。
頭皮ニキビの原因は肌と同じように毛穴に皮脂が詰まることによって発生します。頭皮湿疹と同じように、頭皮トラブルのひとつという意味では同じ原因であることがあります。
皮脂をアクネ菌やブドウ球菌がエサにして増殖するため、肌が炎症を起こして出現した状態がニキビなのです。
つまり、直接的な原因としては毛穴に皮脂が詰まることなので、そこを解決してあげればできにくくなるということ。
一般的に皮脂が過剰分泌しやすい人がニキビになりやすいのもそのためです。頭皮はとくに毛穴が集中しているわけなので、そこに皮脂が大量にあればできやすくなるのも当然かもしれません。
まずはその皮脂の分泌を適正な量に改善することが先決です。
脂漏性皮膚炎に!皮膚科医開発
頭皮の辛いカユミとフケにおすすめのシャンプー【KADASON】
詳細:頭皮の脂漏性皮膚炎におすすめのシャンプー『KADASON(カダソン)』効果と口コミ
皮脂欠乏性皮膚炎(乾燥頭皮)
こちらは脂漏性とは真逆で、乾燥肌が原因による湿疹(皮膚炎)です。このタイプの頭皮トラブルを抱えている人はかなり多いのではないかと思います。
お肌と同じで乾燥している状態であるため、本来ならば適度な皮脂が分泌しますがそれが足りなくて、もともと皮膚にある肌バリアが弱くなっている状態。
お肌でも乾燥肌の人は肌バリアを作るためにセラミドを補給した方がいいといいますが、要するにそれと同じですね。
特に乾燥しやすい冬に起こりやすいですが、乾燥によるフケやかゆみで頭皮を強くかいてしまうと、すぐに肌荒れや炎症につながってしまうことになります。
そうすると、肌荒れや炎症によりフケやかゆみが起こるため、余計にしっかりとシャンプーをしてしまいます。
しかし、それが逆効果になってしまうのです。
肌荒れの状態でかゆいからといってシャンプーでゴシゴシ洗ってしまうと、それが肌荒れにつながってしまうため、結果的に悪循環となります。
酷くなる前にどこかで正常に戻すための頭皮ケアが必要になってきます。つまり原因としては、地肌の乾燥と過度なシャンプーであることが言えます。
敏感肌や乾燥肌の人はシャンプーは二日に一度ぐらいにして、洗う時も指の腹でマッサージするぐらいがちょうどいいと言われています。
乾燥肌の地肌の特徴は分かりやすく、以下のふたつがほとんどです。
- 細かな粉のようなフケが大量に出る。
- かゆみが強い。
このようなタイプの人は、頭皮の美容液でケアすることをおすすめします。
詳細:頭皮の乾燥や炎症に効果的!頭皮の化粧水『すこやか地肌』の口コミ
アトピー性皮膚炎
お肌と同じようにアトピーは頭皮にも現れます。これも先ほどと同じように、やはり肌も地肌も同じ一枚の皮で繋がっているため十分に起こりうることです。
アトピーによる湿疹はアレルギー性で起こるため、シャンプーが合っていなかったりすることで起こります。
アトピーも乾燥肌と同じように敏感肌や乾燥肌になっている状態ですので、あまり洗浄力の強いシャンプーを使ったり、ゴシゴシと強く洗わないことが大切です。
頭皮は目に見えないからこそ注意!
顔や身体は普段から見えているので、何か変化があれば気になります。皮膚が荒れたり傷やできものがあれば、注意をして何か対策をしようと思いますよね。
ですが、頭皮は目に見えません。
よっぽど強いかゆみや傷みがあったり、抜け毛や薄毛の傾向があれば気になりますが、そうでなければあまり関心を向けません。
もしも頭皮がトラブル(湿疹やニキビ、できものなど)のサインを発していても、ひどくなるまでは気付くことができないケースが多いです。
傷んだ頭皮に刺激の強い整髪料やシャンプーを使ったり、ごしごしこすって傷つけてしまったり。知らないうちにどんどんかさぶたが増え、フケのようにポロポロと落ちてくる場合もあります。
頭は無意識に掻きやすい
イライラしたり考え込んだりしたときに、思わず頭をかきむしることはありませんか?よっぽどのかゆみが無いかぎり、身体の他の部位をかきむしることはあまりしません。
けれどなぜか、頭はかゆくなくてもかいてしまうことがありますよね。
これは、ストレスや抑えている怒りの表現だとも言われ、精神状態に左右される一種のクセとなっている人がいます。
イライラしているときは、思わず手にも力が入って、爪を立ててしまったり。いつの間にやら頭皮が傷だらけ…かさぶただらけ。
頭皮にかさぶたのできやすい人は、何かストレスを抱えていないか原因を把握するために、自分の心をちょっと振り返ってみましょう。
頭を掻く時に爪を立てていませんか?
かさぶたができているということは、頭皮が傷ついている証拠です。できるだけ優しくケアすることを意識してみましょう。
頭をかくとき、洗う時、爪がのびていては頭皮を傷つけてしまいます。
頭は蒸れやすい、雑菌が繁殖しやすい
頭には髪の毛が生えていますから、他の部位に比べてどうしても蒸れやすくなります。身体は汗をかけばふけますが、頭は洗うまで汗が放置されます。
皮膚が健康な場合は、その程度で荒れることはありません。
しかし、抵抗力が落ちていたり、季節の変わり目で敏感になっていたりすると、炎症をおこしてしまいます。
また、洗っていない帽子や枕カバーには雑菌が発生しやすく、それも頭皮湿疹や炎症の原因になります。
参考:頭皮の臭いの原因と対策!実は自分では気付いていないかも?
頭皮のことで皮膚科に行く人が少ない
頭皮も顔と皮膚の一部ですから、何か問題がおこったときに専門となるのは皮膚科です。ところが、頭皮のことで積極的に皮膚科へ行こうとする人は意外に少ないようです。
頭皮にも皮膚炎はおこります。マラセチア菌の増殖による脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎をはじめ、水虫や他のカビが発生することもあります。
かさぶたの原因がこのような皮膚炎であった場合、改善の早道は皮膚科に行くことです。単純な傷によるかさぶたでも、皮膚科できちんと消毒をしてもらった方がいい場合もあります。
かさぶたの根本的解決は生活改善をしないと難しいとされています。けれど、まずは今の時点であるかさぶたを治さなければ、そこから炎症が広がったり、掻いてかさぶたをはがしてしまったりして状態が悪化することも考えられます。
なんらかの菌による皮膚炎だった場合は、自己流のケアではなかなか解決しません。
かさぶたが治らない、何度もくり返すというときには皮膚科で診断を受けましょう。
大した病気でも無さそうだし、頭皮のかさぶたなんかで病院なんておおげさじゃない?と思う必要はありません。気になることがある場合には、気軽に相談してみましょう。お医者さんを上手く活用してくださいね。
皮膚科の薬でかさぶたが治っても、頭皮を傷つけやすい生活を続けていればまたすぐに再発してしまいます。日ごろの習慣に原因がないか、少し見直してみましょう。
食生活も見直そう
脂っこい食事、甘いものを食べることが多い。
皮膚は内臓の鏡ともいいますが、頭皮も食生活の影響を受けます。揚げ物やこってりしたラーメンが大好き!という脂っこい食事、甘いものを食べることが多い。
確かに美味しいですが、食べ過ぎると頭皮の脂も増えます。過剰な皮脂は、頭皮に炎症をおこす菌を増殖させるもとになってしまうことがあります。
また、甘いものを摂り過ぎると、皮膚の回復をうながすビタミンB群を大量に消費してしまいます。ほどほどを心がけましょう。
辛い物、刺激物を食べ過ぎない。
唐辛子やスパイスの効いた料理が大好き!という人。香辛料は、適量ならば血行をうながして代謝を高めてくれますよね。
しかし摂り過ぎると…敏感な皮膚にはけっこうキツい刺激です。炎症やかゆみを増してしまうことがあるので、注意しましょう。
ビタミンB2、B6を摂りましょう。
ビタミンB、特にB2とB6は、皮膚の代謝や回復にかかわるので、頭皮のかさぶたに悩む人は積極的に摂りたい栄養です。食事で難しい場合は、サプリメントで補ってもいいですね。
ただし、たくさん摂ればいいというものではないので、他の野菜なども合わせて、バランスの良い食事にしましょう。
- ビタミンB2…レバー、卵、納豆など
- ビタミンB6…レバー、にんにく、まぐろなど
ストレスを溜めない
先にも書きましたが、ストレスがかかり過ぎると頭をかきむしるクセのある人がいます。頭皮のかさぶたの原因がストレスによるものだった、なんてことも少なくありません。
精神状態が悪くなると皮膚も荒れやすくなり、暴食や喫煙やアルコールが増えたりと、身体全体にも被害がおよびます。
イライラがたまって、寝ている間に無意識に頭をかきむしっている場合もあります。
頭皮のかさぶたが増えたときは、心身お疲れのサインかもしれません。少し立ち止まって、ゆったり深呼吸をしてみましょう。
疲れ過ぎていないか、ストレスを抱え込んで感情を抑えつけていないか、自分を思いやってあげるだけでも、ストレスはゆるむと言われています。
シャンプーし過ぎていませんか?
頭がかゆいからと何度もシャンプーをしていませんか?皮膚炎や乾燥が原因のかゆみの場合、洗いすぎはかえって逆効果です。
刺激の強いシャンプーは避け、優しい弱酸性やアミノ酸系、天然ハーブ系のものなどに変え、1日1回~1日おきくらいのペースにしてみましょう。
参考:おすすめの電動シャンプーブラシ『頭皮エステ』のマッサージ効果が凄い!
参考:頭皮のかゆみとフケの原因は?シャンプーの種類とやり方で対策を!
塩素がキツい水には頭皮が負けるときがあるので、塩素除去のできるシャワーヘッドを使うのもおすすめです。
ただ、ひどく汗をかいたり汚れたりしたとき、ヘアワックスやムースを使ったときにはしっかりおとしてあげてくださいね。
かさぶたができているときは、ヘアケア剤はできるだけ控えた方が望ましいでしょう。
参考:【市販シャンプーの選び方】自分の髪と頭皮におすすめなのはどのタイプ?
濡れたまま放置、または乾かし過ぎていませんか?
髪を濡れたまま放置していると、雑菌が繁殖しやすくなります。乾かすときは髪の表面ではなく根元をしっかり乾かすようにしましょう。
かといって、熱風を直接あてると頭皮が乾燥してしまいます。ドライヤーを少し離してこまめに動かしながら風をあててください。
乾燥がひどい場合は、仕上げに頭皮用保湿ローションを使うのもおすすめです。
まとめ
頭皮の湿疹やニキビは、地肌の健康状態によるものが原因だとご理解いただけたと思います。
分けるなら、主に皮脂が過剰なのか足りないのかの2パターンですね。
地肌に湿疹やニキビが出来やすい人は、頭皮環境の改善を図るのがベストと言えます。
- 皮脂の分泌を適正に抑える。
- 毛穴に詰まらないようにフケや汚れをしっかりと除去する。
- かゆいからといって無理矢理かかない。
- 雑菌が繁殖しやすいため、抗菌作用がある薬用シャンプーを使う。
- 無意識に頭皮を傷つけていないか、生活を振り返ってみましょう。
- 気になるときは、皮膚科を受診しましょう。
- 心身が疲れ過ぎていないか、自分を思いやってあげましょう。
- バランスのいい食事、睡眠、ストレス解消、抵抗力を高めることを心がけましょう。
髪の毛の下になって普段目には見えない頭皮。
そこは意外にデリケートな部分です。顔と同じように優しく扱ってあげてくださいね。
この機会に頭皮の状態を健康にリセットしていきましょう。
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